2009-01-01から1年間の記事一覧

  第1章 Dare the WHO?

チェンナイ。 深夜2時。 「ジャパニ、15ルピーだ!」 いや、わかってるよ。 つうかおまえ店員じゃねぇじゃん! 売店で水を買う俺の隣に陣取るインド人。 「ジャパニ!ペプシのほうがうまいぞ!」 余計なお世話だ! 俺は水が欲しいんだよ! この隣の男 空…

  もう1週粘ります。

インド旅行記第4部 は、多分来週からスタート! というわけで 今週はまたダラダラと書きます。 今回のインド旅行の同行者は U君とナベタクの2人。 特にナベタクは 「インド最高だぜ!余裕だよインド!1ヶ月ぐらい行っとこうぜ!」 と、まんまと俺に騙さ…

  インド旅行記第四部に向けて

2004年から超スローペースで 書き続けているインド旅行記ですが ついに第三部が終了。 いよいよ最後のインドになるかもしれない 第四部に突入します。 初海外、初インドの第一部が 約1ヶ月の旅。 4年後の第二部が約10日。 その3年後の第三部が約1…

  第20章 Epilogue ― in Mumbai ―  

早朝、ムンバイの駅に降り立つと 例のごとくタクシードライバーやリクシャーワーラー たくさんの客引きに囲まれた。 声を掛けてきた客引きの中に ターバンを巻き 銀縁の眼鏡をかけ 長いヒゲを蓄えた恰幅の良い男がいた。 スィク教徒だろう。 我々はなぜかな…

  最終章 ゴアのプールでバタフライ 

夜のビーチは最高だ。 それがゴアのであればなお格別。 星空の下 砂浜の上に置かれたテーブルとイス。 電飾と裸電球からのほのかな光。 そしてテーブルの上に並ぶ 新鮮な魚介類とキングフィッシャー・ビール。 バックミュージックは波の音と人々の笑い声だ。…

  インド旅行記第3部、完結してもいないのに早くもあとがき

2年前に訪れた3度目のインド。 ジュンパ・ラヒリの短編に 「三度目で最後の大陸」というのがありますが 3度目のインドも自分としてはなんとなく最後になるんだろうなぁ と思って臨んだ旅でした。 (ジュンパ・ラヒリのものはインドの話ではありませんが。…

  タマリンドを使ってわらさのカレーを作る男

先日、大久保の怪しい店で タマリンドを発見。 個人的にツボだったのは パキスタン人っぽい店長が 終始不機嫌そうで 「いらっしゃいませ」も 「ハロー」も 「サンキュー」も言わなかったこと。 俺が店内を物色している間も もうひとりの客だか従業員だか判ら…

  第18章 ゴールド・エクスペリエンス

O野峰が限界だ。 気温30度。 見渡せばヤシなども立ち並ぶ 南国情緒溢れるマドガオンの駅で 毛布に包まり震えている。 どうやら本格的に風邪をひいたらしい。 あきらかに辛そうだ。 我々は マドガオンの駅前で とりあえずプリペイドタクシーのチケットを買…

  チャイのある風景

なにやら今日はやたら寒かったので 久々チャイを作ってみた。 去年作った簡易版はこんなん↓だが http://d.hatena.ne.jp/pau/20080202/1201931321 今年は アッサム茶葉 ショウガ クローブホールを ティーバッグに入れ ブラックペッパー カルダモン シナモンは…

  第17章 ストレンジジャーニー

ホスペット発 マドガオン行き。 マドガオンの先に待つのは かつてヒッピーの聖地と呼ばれたゴアだ。 ゴアを訪れるのは 7年前のファーストインディア以来。 その時もかつてのような ヒッピーの聖地としての表情は薄れてしまっているように思えたが それでも…

  引越し

近所のSHOP99が ローソングループに買収され ローソン100になった。 1円の値上げだ。 これはそろそろ引っ越すしかないだろう。 さて引越し先を考えたとき 候補に挙がるのは 京王線沿線の 「分倍河原」だ。 割りに地価が安いうえに 特急も止まる。 …

  雑話

カレーを使った新規ビジネスを開拓できないだろうか。 ふと、そんなことを思いつき 本格インドカレーのオシャレ感とヴァリエーション それにうどんの庶民性を逢わせた インドカレーうどんから始まり もっとオシャレで目新しく、コンチネンタルな! で、カレ…

  第16章 ホスペットの朝 

朝のホスペットは 意外なほど涼しかった。 いや、むしろ肌寒いくらいだ。 ここへきて風邪をひいてしまったO野峰は エアインディアの機内から拝借してきた毛布を 身体に巻きつけている。 午前6時。 我々は朝5時に起き 6時半出発の列車に乗るため ハンピか…

  第15章 ダラーとウィクラム ― in HAMPI 5 ―

薄い雲の隙間から溶け出した太陽が 零れ落ちるように山際に吸い込まれていく。 ダラー、ウィクラムツアーの締めは 村のはずれの高い丘から眺める ハンピの夕焼けだった。 西の空が朱色から徐々に暗みがかるのを眺めながら たわいも無い会話を繰り広げる。 「…

  第14章 ワタシハ ガイド デス ― in HAMPI 4 ―  

さて、そろそろ約束の時間だ。 山を下りた我々は ハンピ村の中で 一番眺めの良さそうな宿の屋上にのぼり ペプシを飲みながら一服した後 ダラー、ウィクラムと合流した。 ハンピには 世界遺産のハンピ遺跡群がある。 本当は自転車でサイクリングも兼ねてゆっ…

  第13章 デカンの風 ― in HAMPI 3 ―  

ハンピ村に日本人3人。 ボスの中JOE。 リトルボスの俺。 そしてクレイジーマンのO野峰。 「ちょっと待て!なんで俺だけクレイジーなんだ?!」 ダラーに問うO野峰。 「眼を見ればわかる。お前の眼はクレイジーだ。 お前はクレイジーマンだ。間違いない…

  神

キリスト教が 未開拓の地に侵攻し 信仰を広めるに当たり その土地の土着の神々を 敵、悪魔として排他する傾向があったのとは逆に ヒンドゥー教は 侵攻して行った各地で 土着の神々を自らの宗教に取り込んでいった。 こんな感じだ。 「あー君んとこの神様こい…

  別にインドに行くわけでもないがインド旅行プランを計画してみる ― その1 ―

インド旅行は 旅行前 旅行中 旅行後 と3度楽しめる。 まぁ大概旅行だとか旅だとかというものは そういう性質を持っている気もするが インドは特にその傾向が強い気がする。 なにかとアクシデントの多いインド旅行は 旅行後にも酒の肴などに持って来いだし …

  部屋と平家とペペロンチーノ

久々、パスタを食いたくなり ペペロンチーノを作ってみることにした。 作るに当たって ちょっといつもと変わった風にしてみようと思い立ち 自然な流れでインド風ペペロンチーノにしてみることに。 そう、冷蔵庫にギーが大量に余っていたのだ。 ギーというの…

    第12章 CRAZY GONNA CRAZY ― in HAMPI 2 ―

20分ほどでリクシャーはハンピに到着した。 そして当然のように安宿に連れて行かれる。 「この宿はハンピでベストだ!」 リクシャーを飛び降り 自信たっぷりに宿を指差す 背の低い男。 なるほど。 客引きもやってるのね。 リクシャーワーラーは スキルを次…

  第11章 ノーライセンス

「バス停までなら20ルピー。 ハンピ村までなら60ルピーだ。」 リクシャーに乗り込むや否や 早速料金の提示をしてくる 背の低い男。 キャップの男はその隣で我々の様子を伺っているだけだ。 おそらく背の低いちょび髭の男とキャップをかぶったごつい男は…

  広島米騒動

The NAF in the SweLLのイベントNight And Flicker等にも出演戴いた RiceRiotが 定兼の実家の旅館『富楽』に上陸!! 一番奥右の方は定兼ではありません。 一番手前左が定兼です。 うーんなにやら二人で最強タッグが組めそうだ。 さてわしも明日から広島上陸…

  第10章 Who is Boss?

「ハロォォォォォウ。ジャパニィぃぃぃぃ。」 爽やかな朝をぶち壊すような ねっとりとした声で声を掛けられた。 ここはホスペット。 目の前には 背が高く 猫背で ゆるいパーマヘアー、 垂れ眼、ちょび髭の やせた男が立っている。 ハンサムといえばハンサム…

  過酷なツアーまとめ

今まで過酷だ、過酷だと言って その過酷さが 「携帯の電池が切れた」だの 「ホテルの湿度調整が微妙」だの さして過酷では無かったThe NAF in the SweLLのライヴツアー。 今回、本当に結構過酷になってしまった 現地滞在時間22時間の盛岡ツアーを振り返る…

  第9章 Train for BANGALORE

けたたましい電子音で目が覚める。 早朝6時。 昨夜はほとんど眠れなかった。 30度を超える蒸し暑い夜。 風邪対策のためファンを止めて寝たのが 仇となった。 暑いし外はなぜかうるさいしで 眼を閉じても眠れやしない。 やっと涼しくなってきて まどろんで…

  訃報

高校の頃のバンドの話は続くもんで・・・。 高校のときにバンドを組んだ大切な友人が クモ膜下出血で倒れました。 明日、京都に行ってきます。 なんか抱え切れんでここに書きました。 こんなやり切れん列車の旅は初めてです・・・。

  ベースで釣る

高校生の頃 一緒に『さしみ』『BB弾』『BB禅』といったバンドを組み 共に切磋琢磨してきたとんぺー。 そのとんぺー率いるTHE 武田組の 日本最大級のオールナイトロックイベント RISING SUN ROCK FESTIVALへの 出演が決まった。 実にめでたい。 そのと…

  手羽先マサラを作る男

たまにはお酒のつまみになるようなインド料理を作ろうと思い立ち チキン・マサラを作ってみることにした。 まぁほぼカレーだが いわゆるカレーより味が濃いやつである。 どうせならよりおつまみっぽいほうが良いと思い 鶏肉は手羽先を使用。 鍋に油を敷き い…

  第8章 今夜、インドのバーで ― in CHENNAI 4 ―

夕食を済ませ 宿の部屋に戻る途中だった。 宿の敷地の入り口右手 錆びかけた看板が立っている。 BAR。 バー?! 「おい、バーがあるぞ!!」 ホテル・タミルナードゥは州経営の安宿。 エアコン無し、ホットシャワー無し 部屋もベッドも狭く お世辞にも清…

  憧憬

思い返せば4度目のインド旅行では 狂ったように写真を撮った。 1度目のインドでも2度目のインドでもカメラを持っていかなかった。 3度目でデジカメを持って行き 写真の魅力に気づく。 ただ 網膜に焼きつくような鮮やかな景色も 身を焦がすような熱気も …