2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

  第20章 TO VARANASI  

空が次第に重くなっていく。 陽が落ちきる前にここから移動しなくては・・・。 確かここムガル・サラーイからヴァラナシへは リクシャーで行ける距離だとガヤーの駅員が言っていたはずだ。 しかし問題は・・・ 手持ちルピーがゼロ。 ドルも10ドル札が数枚…

  第19章 Crime and Punishment

「おい・・・。」 「おい・・・おい・・・起きろ・・・。」 蒸し暑い列車の中 M上の呼び声で目を覚ます。 どうやら間もなくムガル・サラーイに到着するらしい。 荷物置き場に横たわっていた俺は 自分自身を確かめるようにゆっくりと身体を起こした。 まだま…

  第18章 TRAIN for Mughal Sarai

列車が停車するやいなや 車内になだれ込むインド人。 この駅で降りる人々は 列車が完全に停車する前に 飛び降りきってしまっているものだから 停車した瞬間が 乗車の合図なのだ。 少しでも良い席を・・・ いや、もはや席は無い。 少しでも良い隙間を得るため…

  列島、南の果てへ ― その5 ―

最終日朝。 信じられないほど身体が重い・・・。 屋久島日帰り強行のツケが 肩、首、膝裏、ふくらはぎ、土踏まずと 訳の解からない部分に出ている。 あと、マゴメ(伏字無し)に蹴られたせいに違いない。 あいつそういえば「死ね」とかも言ってたな・・・。 …