列島、南の果てへ ― その5 ―


最終日朝。


信じられないほど身体が重い・・・。


屋久島日帰り強行のツケが
肩、首、膝裏、ふくらはぎ、土踏まずと
訳の解からない部分に出ている。


あと、マゴメ(伏字無し)に蹴られたせいに違いない。
あいつそういえば「死ね」とかも言ってたな・・・。


さてそうは言ってもチェックアウトまでさして時間も無く
まずは急いで朝食だ。


このホテルユニオン
宿泊者に毎日朝食バイキングがついているのだが
昨日は朝食開始時間よりも早く屋久島に向かってしまったため
その恩恵に与かるのは今朝が初めてだ。


朝食は
高級ホテルのバイキングとは比べようも無いものの
ご飯にパン数種類、味噌汁、ゆで卵、生野菜、トマトジュース、オレンジジュース、ミルク、
海苔、納豆、漬物、食後のコーヒー・・・と一通りは揃っていて
これが宿泊代に含まれてるなんてかなりお得だ。
牛乳なんてこういう機会じゃないと飲まないし
米がうまいし卵がうまい!!


食後は各々シャワーを浴びることになったのが
チェックアウトまではあと45分。
バスルームはもちろんひとつ。
先に飯を食い終えたH賀氏から先に入ることになり
その後、俺、Iマイという順番に決まった。


5分で終わらせると高らかに宣言し
バスルームに入ったH賀氏は
余裕の20分オーバー。
俺も10分やそこらで上がれるはずもなく
結果的にIマイが貧乏くじをひいたはめになった。


チェックアウト後は
過酷なタクシー移動にて
YSOのマンションへ。


しばしまったりした後
歩いて天文館通に向かう。




途中ザビエル教会を発見。
結構有名な教会らしい。

宣教師たちの像の前で
疲労困憊の様子のH賀氏。


天文館通に到着した後は
鹿児島名物「白熊」を食いに
氷白熊の本家『天文館むじゃき』へ。


出ました「白熊」!!
量が多いので
4人で2つを注文。


が、取り皿はなぜか2つ。


ヨーグルト白熊に


ミルク金時白熊。


カキ氷はあまり好きではないのだが
こいつは別格。
氷がふんわりしてるのです。


そして昼飯はまたまた鹿児島支店の方々とも合流し
天文館通の『六白』で。
鹿児島の豚を使ったキャベ丼、カツ丼もうまそうだったが
せっかくだからと特選六白黒豚ヒレランチを注文。
この黒豚
身体は黒い毛で覆われているが
鼻先、しっぽと4本の足首(合計6箇所)は白毛のため
六白黒豚と呼ばれるらしい。
そこらへんの胡散臭いほど柔らかかったりジューシーだったり脂っこかったりするトンカツとは違い
肉は適度に硬く
かといって歯切れもよく
弾力に富み
噛み締めるほどに旨みが増す。
「脂」では無く「肉」の味がする非常に引き締まった豚肉。
それでいて脂は口の中でさっと溶け
後にべたつきやしつこさを残さない。
これで1260円は安い。


楽しかった鹿児島旅行
もとい過酷な鹿児島足腰強化合宿も
これにて終了。
あとは飛行機で東京に帰るだけだ。


余談だがお土産には
『福はぷくぷく』という菓子をお奨めしたい。
雪見大福のような餅皮に
紫芋餡と生クリームがたっぷり。
実にうまかった。


ちなみに広島と同じく鹿児島にも
路面電車があった。



そして
あの人は今・・・



こんな営業をされてるようです。
さつまあげ・・・
「たべます。たべます。」





―― 完 ――