列島、南の果てへ ― その4 ―


屋久島滞在可能時間はあとわずか。
朝起きてから何も食わず
4時間もの間
森の中を彷徨い
いい加減体力の限界だ。


存在するかどうかもわからない
俺の想像上の屋久島名物「屋久島丼」を食うため
峠を下って飯処「潮騒」に。


が、準備中。
行きは開店前で
帰りは閉店後。
周りの飯屋も軒並み準備中。


やばい。
時間が無い。
このまま何も食わずに鹿児島に戻るのだけは避けたい。


そのまま車で近辺を流すも
レンタカー屋でもらった地図に載っている店は
ラーメン屋をのぞいてほぼ全滅。


「もう飯食えるんならどこでもいいよ!」



辿り着いたのが
・・・・・
・・・ファミリーレストラン


「えーーー!?」


「コレは無くね?!」


「いやでももう時間ないっしょ?!」


「空腹も限界だし・・・」


メンバー全員の妥協点で
そのレストランへ。


1階が活気溢れるみやげ物フロア。
そして2階が時間帯のせいかも知れんがガラガラのレストラン。
典型的な観光地式レストランだ。


窓際の席に座り
メニューを開く。


「あれ?!」


「結構まともじゃない?!」


メニューがハンバーグやら
豚しょうが焼きやらばかりだったら
どうしようかと思っていたが
予想より全然良い。
屋久島丼こそやはり無いものの
屋久島御膳っぽいものはある。


もちろんそれをオーダー。


炊き込みご飯に味噌汁
刺身やトビウオの唐揚げ
屋久島そばに鯖節系の小鉢。
腹が減ってたこともあり大満足。


食後にグァバジュースも注文。


すると店のおばちゃんが


屋久島名物のストロベリーグァバもあるけどどう?」


どうやら普通のグァバではなく
実が赤いストロベリーグァバがあるらしい。


「あ、オレ普通ので。」


H賀氏は普通のグァバを注文。


「じゃ俺ストロベリーで。」


俺は屋久島名物という響きにまんまと踊らされ
ストロベリーグァバジュースを注文。


出てきたのがこれ。


まるでいちごミルクのような色合いだ。


さて味は・・・。


甘い!!
グァバっぽい味なんて微塵もしない。
つぅかこれまんま
いちごミルクの味じゃねぇか!?
まぁ、おいしいけど・・・。


本日一食目を屋久島でたいらげた後は
驚くほど高い「島」価格のガソリンを入れ
レンタカーを返却。


帰りは別の高速船「ロケット」で
夕方、鹿児島に帰還。
そして今日こそ
鹿児島料理を!!!


「E.YAZAWA」(3階)という怪しい看板経て・・・



「鹿児島新宿街」経て・・・




「海彩酒庵 隠れ家 膳兵衛」へ。


最初は4人でスタート。


1時間ほどで
元同僚・目下地元鹿児島に帰省中のマゴメ(伏字無し)が合流。


その後、鹿児島支社の方々も続々合流。


ここから酔っ払ってるせいか写真がブレまくり。


飯は激ウマ!!


まずは首折れサバの刺身!!


屋久島近海もの。
水揚げ後数時間しか食べることができない幻の逸品。
漁ったらすぐに鮮度を保つため首を折って血抜きするらしい。
サバとは思えぬ歯ごたえ!!
噛み締めるほどに溢れ出す旨み!!
正直こんなうまいサバは初めてだ。
首折れサバの〆サバも食ったが
こちらも絶品。
まったく酸っぱさや生臭さなど無く
甘い!!
口の中で溶ける!!


次は鹿児島といえばこれ!!
さつま揚げ!!


すり身にトビウオを使っているらしく
香ばしくてふわふわ!!


とんこつ!!


郷土料理か?
トロットロですたい!!


きびなごの唐揚げ!!


さくさくでホクホク!!


地鶏の生ハム!!


鶏の生ハムなんて初めてだ!!
バカうま!!


鶏皮ポン酢!!


地鶏は皮まで甘い!!


魚!!


名前忘れた。
きびなごではない。
鹿児島特産らしい。
ほのかに苦味があり焼酎との相性抜群。
情報求む!!



極上薩摩地鶏「さつまキング」の刺身3種盛!!


ムネ・モモ・砂ズリの3種。
贅沢極まりなし!!


そして酒は
薩摩切子で焼酎三昧!!


この薩摩切子
Iマイがお土産で買おうとしてたが
店長いわく
業務用でも2〜3万円
高いのになると10万円超えとのこと。
グラス1個に数万円は出せんなぁ。
しかしこの薩摩切子で焼酎を飲むと
一味違うのです。
食器に金をかける人間の気持ちが少しわかった気がした。


飯がうまけりゃ酒もうまい。


鹿児島焼酎は
赤霧島からスタート。


そして


三岳


富乃宝山


たてくじら


倉津


島娘


一どん


六代目百合


佐藤(白)


天使の誘惑


薩摩九頭竜 ・・・


・・・後半はほとんど覚えていない。


居酒屋でひとり1万円という
とんでもない豪遊をし
締めは鹿児島ラーメン「とんとろ」で半ラーメン。


YSOと別れた後も
俺、H賀氏、Iマイ、マゴメ(伏字無し)の4人で
帰り道にあったバーへ。


ここでタンカレーをロックでちびちびやってる途中で
俺限界。


ひとり先にホテルに戻る。


久々の泥酔で
ベッドに倒れこみそのまま気持ち良く寝かけたころ
部屋の電気がつき
3人がガヤガヤと入ってくる。


まぶしくて布団に丸まり込む俺。


そんな俺を蹴る足。


「おお酔っ払ってる酔っ払ってる!!
 弱ってる弱ってる!!
 いつも虐げられてるぶん
 弱ってるうちに仕返ししとかないと!!
 このやろこのやろ!!・・・はははっ!!」



・・・マゴメ(伏字無し)!!
次会ったときコロス!!!