2012-01-01から1年間の記事一覧

  第3章 なんかおもろいこと

「いやぁ、なんかおもろいこと起きへんかなぁ。 いや、ええんやで?!楽しんできて欲しいと思っとるで?! でも、なんかおもんないなぁ。 なんか笑えるトラブルとか起きへんかなぁ。」 出国前に頂戴した上司のI田さんの台詞だ。 I田さんはF田氏のことも知…

  第2章 到着から8時間、メインバザール

タクシーが走り出すと同時に 運転手はタクシーメーターのスイッチを入れた。 プリペイドどころか料金交渉制でもないらしい。 4年前、ムンバイで改造メーターを使われ 法外なタクシー料金を請求されたことを思い出す。 窓の外の夜のデリーは以前よりも都会に…

  第1章 インディラー・ガーンディー国際空港、深夜

来ない。 F田氏が来ない。 インド、 デリー、 インディラー・ガンディー国際空港、その空港ビルの前。 時計の針は深夜0時を回っている。 現地の天気予報は雷雨だったが 雲は無く、月も出ている。 気温は30度ぐらいだろうか。 少し湿気を感じる。 昼間は…

  熱海行ったった!

熱海!温泉! 行きはもちろんこだま号の車内で しうまいとビール。 新幹線最高や! 駅。 このひなびた感がたまらんです。 緑色の線(山の手)とか黄色の線(総武)が無いだけで 日常を忘れられます。 海鮮てんぷら。 あれです。昔なつかし、すり身を揚げたタ…

  雑記

先日、インド旅行記にも出てくる友人のM上から 年末どっか海外旅行に行こうという提案が来た。 最初は韓国にでも行こうという話だった。 でも今の状態考えると、さすがにねぇ。 結局、他の国はマイルも足りないし やたら旅費高いし、燃油サーチャージも確か…

  最終章 ― Rough Train ―

これは きつい。 列車がウドンターニーを出発してからずいぶんと経つ。 そして俺が目を瞑ってからも かなりの時間が経っているはずだ。 眠れない。 揺れがひどくて眠れない。 もし一旦、眼を開ければ 今夜は一睡も出来なくなってしまいそうだ。 列車が音を立…

  【追記】インドがらみの本

先々週のインドおすすめ本のなかで 重大なミス。 すこぶる面白い2冊を書き忘れていたので 追加で。 ■河童が覗いたインド (妹尾河童) 大人のインド旅行記。 とにかくすごい。 少年のような好奇心、大人の慎重さ、鋭い洞察力、行動力 そしてなにより緻密さ。 …

  第9章 ― メコンの夕暮れ ―

しんどい。 予想以上にしんどい。 バスは15時過ぎにルーイのバスターミナルに到着した。 ここまで移動に移動を重ねて やっとのことで到着。 これならバンコクからの直行バスに乗ったほうが楽だったかもしれない。 それにしてもタイのバスはクラスや路線に…

  インドがらみの本

先日、インドに行ったときに友人と 今だからこそ「猿岩石日記」を読みたい という話になった。 猿岩石日記は未だに読んでいないが インドを題材にした名作は実に多い。 で、ふと思い立って レビューではないが 読んだ感想をたらたらと書きたくなった。 炎上…

  その6 カニャークマリ ― インド ―

インド最南端に インドで唯一、太陽が海から昇り 海に沈む場所がある。 それがコモリン岬ことカニャークマリだ。 太陽は東のベンガル湾から昇り 南のインド洋上空を経て 西のアラビア海の沈む。 カニャークマリは ベンガル湾、インド洋、アラビア海の 3つの…

  第8章 ― カイ・カタ ―

4日目の朝。 今日も汗だくで目が覚める。 シャワーを浴び、歯を磨き、服を着替え 朝食を採りに出かける。 当たり前だが外に出るとさらに暑い。 朝の光を浴びながら ウドン・ターニーのメイン通りをぶらぶらと歩く。 まだ8時前だというのに じりじりと焦が…

  その5 ハンピ ― インド ―

インドには美しい太陽が4つあるらしい。 ひとつ目はガンジス河に昇る朝日、 ふたつ目は黄金のゴアでアラビア海に沈む夕陽、 みっつ目はラジャスターンの砂漠に沈む夕陽、 そして、よっつ目はハンピの夕陽じゃないかと思う。 ハンピのサンセットポイント、つ…

  第7章 ― ウドン・ターニー ―

ドアの脇の鉄の手すりに手をかけ 列車に乗り込む。 ディーゼル急行。 2等車両はエアコン付きと聞いていたが 車内はそんなに涼しいわけでもない。 わずかな冷風を掻き回すため 天井の扇風機が勢い良く回っている。 自分の席番号の席には 既にタイ人のおっち…

  第6章 ― 何も無い1日 ―

コラート鉄道駅。 午前9時。 駅の窓口には2人しか並んでいない。 これがインドや中国の駅だったら チケットを取るために優に1時間は並び続け 当然のように割り込むやつらにイライラしながら順番を待つことになるだろう。 駅自体も日本の田舎駅を思い起こ…

  インド旅行記 第5部 予告?

今回のインド旅行はわずか1週間。 旅のパートナーと初の現地集合。 初のロストバゲッジ。 初のスリ。 神の国で早々にビオ神を見失うという絶望。 初のガチ雨季。 モンスーン。 初の転倒。 チャイ頭から丸かぶり。 初のラジャスターン州。 山田 和 著「イン…

  5度目のインド

行ってきたった!! 夏季休暇を利用して1週間。 ほとんど雨だったり ビール飲んでて怒られたり スリにあったり 階段でこけたり 詳細は後日に。

  第5章 ― コラート ―

「チケットを見せて。」 裏声だ。 格好からバスの乗務員であることはわかる。 膨張した身体。 凛々しく濃い眉毛。 髭を剃ったあとの残る口元に 赤紫色の口紅。 バスの乗務員がオカマ? いや、もしかしたら極めて男性的なおばちゃんかも知れん。 確認のため切…

  準備

【必須】 ・パスポート ・Eチケット控え ・日本円 これらが無いと始まらない。 というか忘れた時点で終了。 【割と必要】 ・ガイドブック 旅行前、旅行中、旅行後、と3度楽しめる。 ・文庫本 往復の飛行機で。 長距離列車で。 バルコニーやテラスで。 ベッ…

  第4章 ― コラートへ ―

「バスステーションに行ってくれ。」 シー・アユタヤー通りでタクシーを捕まえた。 運転手はチャラい白メガネをかけた若い男。 「オーケー。」と愛想笑いを浮かべ 運転手はアクセルを踏む。 タクシーは走り出したが タクシーメーターはまったく動かない。 そ…

   その4 海雲台(ヘウンデ) ― 韓国(釜山) ―

3人のうちひとり、 雨男がいた。 現地の天気は雷雨。 予報はずばり当たった。 ヘウンデは釜山広域市の東側。 釜山港から入国して地下鉄で30分ほど。 リゾートホテルに泊まって 昼はビーチ、夜は温泉、その後はバーかクラブへという ヘウンデリゾート生活…

  第3章 ― 起き掛けの一杯 ―

暑い・・・。 まったくもって爽やかでない朝。 蒸し蒸しとうだるような暑さ。 汗だくで目を覚ます。 8時半。 エアコンからは埃っぽく生ぬるい風が出ている。 どうやら寝ぼけてエアコンを冷房ではなく 送風にセットしてしまったらしい。 エアコンの設定を冷…

  日記

土日という名の連休を利用して 博多に行ってきました。 いやーやっぱりゴマサバ最高ですわ。 1年ぶりに行った店の店長が 憶えていてくれててさらっと焼酎に 手の掛かる丸い氷を使ってくれたのは嬉しかった。 1年ぶり2日間の博多を充分に楽しんで 東京に帰…

  ― 第2章 ― カオサンロード

Yアサ氏は15分ほど遅れて 約束の場所に現れた。 あのあとタイの公衆電話に絶望しながら宿に戻り もう一度Gメールをチェックしたところ Yアサ氏から返信があったのだ。 カオサンロード入り口の バーガーキングの前、20時20分。 そう約束して宿を出た…

  ― 第1章 ― 箱と男

タウィーゲストハウスは 大勢のスペイン人たちで溢れていた。 男達は顔を白く塗りたくり 金髪のカツラをかぶって女装をし、 女達は彼らに服を貸してしまったのか、 ほとんど下着同然の姿で 肩を組んで歌を歌ったり 女装した男達をバカ笑いしながらカメラに収…

  旅先での飯

アグラーのタージマハル、バンコクのワットアルン、龍田の棚田、ジャワ島にあるボロブドゥール遺跡群、巨済島の風の丘・・・。 思えば行こうと思えば行けた、いやむしろほぼ目の前まで行ったのに なんだかんだで見逃したり行きそこねた名所、名跡は多い。 そ…

  インド人に教えてあげたい日本人受けする商売話法

あいつら、もっとうまくやれば もっと金儲けれると思う。 ×「チープホテェル」 よっぽどの貧乏旅行でもない限り 安っぽい宿を勧められてときめくということは無いだろう。 貧乏旅行と言えども 安くてそこそこ良い宿を求めているのだ。 しかもこう言われて連…

  タイの写真?

5泊7日のタイの旅。 バンコク⇒コラート⇒ウドンターニー⇒(ルーイ経由)⇒チェンカーン と回ってきました。 写真を何点か。 チェンカーンに臨むメコン河。 対岸はラオス。 今回の旅の最大の誤算は 列車よりバスのほうが快適で便利だったということ。 バスよ…

  メシウマ

帰国しました。 ワットアルンが見れんかったのは心残りですが 楽しい旅でした。 河の流れでメシがウマい!!

  暁の寺

物心ついたころから タイ人が怖かった。 あの肘が アゴをかすめたらどうしよう。 あの膝が 眉間に入ったらどうしよう。 あいつら白いぺヤングを勝手に辛くしやしないだろうか。 あいつら冷奴にもナンプラーをかけやしないだろうか。 ネギの代わりにパクチー…

  最終章 ヒーロー

ニューデリーのメインバザールの一角、スターパラダイスホテルで だらだらとテレビを見ていると インドドラマが始まった。 タイトルは「HERO」。 主人公は、もちろんHERO。 主人公は普段はウェイターの青年。 前髪を9対1に分け 丸メガネをかけた、…