インドがらみの本
先日、インドに行ったときに友人と
今だからこそ「猿岩石日記」を読みたい
という話になった。
猿岩石日記は未だに読んでいないが
インドを題材にした名作は実に多い。
で、ふと思い立って
レビューではないが
読んだ感想をたらたらと書きたくなった。
炎上するのも嫌なんで
あくまで法律に守られそうな個人的見解。
■深夜特急 (沢木耕太郎)
深夜特急ノートでは
ちょっと嫌味っぽい部分も。
バックパッカーのバイブルと言われるのもわかる
名作中の名作。
自身も何度も読み返したが
あの「旅をしている感」は凄い。
インドにしろ香港にしろインドシナにしろ
恐らく当時のような旅はもはや出来ず
その意味ではこれ以上の作品は永久に生まれないと思う。
DVDも買いました。
こちらも大沢たかおの違いが判る男ぶりが見れる名作。
■僕と1ルピーの神様 (ヴィカス・スワラップ)
スラムドッグミリオネアの原作。
原作は映画より若干えぐいストーリー。
映画は映像、音楽、スピード感の部分が素晴らしかったが
原作はインド人作者のシビアな視点が面白い。
「なぜその答えは導き出せたのか?」の部分は
映画よりも緻密で秀逸。
この作者、いまは大阪の領事館にいるらしい。
■停電の夜に (ジュンパ・ラヒリ)
天才の部類だと思う。
盛り上がりもスリルも
トリックも爽快さも無いサスペンス。
だが、癖になる。
何度も読み返せる
旅に携えたい一冊。
■インドでワシも考えた (椎名誠)
良く賛否が別れるが
シーナさんの文、面白いですよ。
正直インドでなくても良い気もするが
すらすら読めて爽快な一冊。
■インドミニアチュール幻想 (山田和)
文がうまい。
あとテーマが凄い。
ミニアチュール、細密画を扱ったノンフィクション。
舞台が西インドというのも新鮮。
まだ読み途中。
■豊穣の海 (三島由紀夫)
4部作。
すごいけど読むのつらい。
■ガンジス河でバタフライ (たかのてるこ)
読みやすい。
著者のバイタリティは凄まじい。
女性が出くわしやすいリアルなインド。
■深い河 (遠藤周作)
いま思えば
もしかしたら「沈黙」のほうが面白いかもしれない。
しかし、インド旅行中に読むと
これほど素晴らしい小説は無いと思った。
2度と読まないようにしている名作。
インドで読んでこそ。
あのときのあの読み堪えを上書きしたくない。