インド旅行記第3部、完結してもいないのに早くもあとがき

2年前に訪れた3度目のインド。
ジュンパ・ラヒリの短編に
「三度目で最後の大陸」というのがありますが
3度目のインドも自分としてはなんとなく最後になるんだろうなぁ
と思って臨んだ旅でした。
ジュンパ・ラヒリのものはインドの話ではありませんが。)


初海外旅行がインド縦断
2度目のインドが北のみということもあり
3度目は思い出深いチェンナイをゲートシティにし
南インドに絞って横断。


初めての海外旅行で
深夜わけもわからないまま
タクシードライバーに半ば拉致気味に怪しい宿に連れていかれ
翌朝眼に飛び込んできた景色
鋭く降り注ぐ日差し
砂煙舞う大地
軒先で朝支度をするサリーを着た老婆
我が物顔で闊歩する牛
あの光景は今でも鮮明に思い出しますが
3度目のインドで2度目のチェンナイが見せた表情は
雨季のインドでした。
インドの大地が雨に濡れているのを見たのも
インドで虹を見たのも
今回が初めてで
前回、前々回とはまた違った旅になるという予感がしたものです。


エコノミーモンキーの
日本人がインドを旅していると
様々なインド人と出会う機会があります。
ビスケットおやじ、アショカ、バンディ、モヌー
と、今までも個性的なインド人が旅を彩ってくれましたが
今回、ダラー、ウィクラムの2人と出会ったのは
幸運だったのかも知れません。
そのまま生い立ちを小説にでも出来そうな彼らのおかげで(せいで)
ハンピの印象が良くも悪くも肉付けされました。


とかく北インドがメジャーなインド旅行ですが
個人的には南インドがお勧めです。
河は無くともタージマハルが無くとも
南インドには
海があり
ミールスがあり
陽気なドラヴィダ人たちがいる。
ボラれ、騙され、落胆するのもインドかも知れませんが
南ではその確率は格段に下がります。
親切を親切として
受け止めやすいのが南インド
旅自体がしやすい
インドに慣れるのにもってこいなのが
南インドである気がします。


さて、そんな南インドの超ド短期旅行。
雨のチェンナイに始まり
ゴアの夕陽でクライマックスを迎えたインド旅行記第3部。


次回、第3部最終章です。