2008-01-01から1年間の記事一覧

  雨中の白昼夢

ひさびさ昼寝をしていたら 変な夢を見た。 実にくだらない夢だ。 ――――夢の中で これが夢であることはわかっていた。 ただし、4年前に見た夢の続きで その夢の中の世界はパラレルワールド的に 4年経過していて そこの王様を助け出す俺という設定であった。 …

  第12章 RANA  

静かな村だ。 デリーの喧騒とはかけ離れ 聞こえてくる音といえば 鳥の囀り 木々のざわめき 少し離れた場所からの子供たちの歓声。 観光地化が進んでいるとはいえ ブッダ・ガヤーは確かに田舎 村であった。 窓からそよぎ入る心地よい風に吹かれ 硬いベッドの…

  サブタイトルって良くない?良くなくなくなくなくなくなぁい?

突然だが 荒木 飛呂彦 先生の『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画がある。 ベーシストとして多大な影響を受けた作品である この『ジョジョの奇妙な冒険』 現在、第6部まで完結しており それぞれ副題がつけられている。 ・・・ふと 我が『インド旅行記』にも…

  酒のつまみ3 ― 長芋のそばつゆ漬けと大根の薄切り ―

今日はこいつで一杯。 ― 長芋のそばつゆ漬けと大根の薄切り ― 今日は友人に教えてもらったつまみも合わせて一杯。 まずは長芋を買ってきて半分に切割り 生のまま大量のそばつゆに浸けておく。 1日ほど漬け込んだあとは 一口サイズに切り ワサビを添えて 簡…

  第11章 IN BUDHA GAYA

一人目は俺だった。 ラナのバイクの後ろに乗り おそらくブッダガヤーの中心地に向かっている。 「シーユー、アゲイン」という社交辞令を真に受け 乗り合いジープの終着点で 我々を待ち構えていたこの男、ラナ。 さすがに断りづらく 我々はひとりずつラナお奨…

 第10章 IN GAYA  

夜も明けきらない頃 列車はガヤーに到着した。 車内アナウンスなど無く 遅れた割りに巻き返したり あるいはさらに遅れたり 到着時間もはっきりしないのだから インドの列車での途中下車では ぐっすり眠れるはずもない。 寝ぼけ眼で 駅構内から出てみると 駅…

  旅は道連れ

旅行記シリーズを彩る 素敵な仲間たち。 ☆ M上 シリーズ最多、インド旅行記第1部、第2部、インドネシア記憶の断片に登場。 こいつにだまされて俺はインドに行くことになる。 俺より英語がわかる。 が、Thirstyの発音は苦手。 交渉スキルも高く インド旅行…

  多摩のインドカレー屋

多摩センターにインド料理屋ができた。 多摩にインド料理屋は他にもあるが 駅前のショッピングビルに出来たことはでかい。 最近はバイトの昼食時間に 日替わりカレーランチをライスのみ(ナン抜き)で頼み シュガースティックを1本多めにもらって 食後に甘…

  第9章 Fuck you, I won't do what you tell me  

5人。 マリファナ。 「50ダラー!!」。 ・・・最悪だ。 インド人5人は相変わらず口々に 「50ダラー!!」 中でもタンクトップの隣に位置取る 我々を連れ回したリクシャーワーラーは さらに大暴走。 マリファナがキまってきたのか 目の焦点は定まって…

  酒のつまみ 2 ― 春巻きの皮で作るサモーサっぽいもの ―

今日はこいつで一杯。 ― 春巻きの皮で作るサモーサっぽいもの ― サモーサ。 俺が思うにインドで最もとっつきやすい食べ物である。 列車が途中駅で停まると 「サモッセ〜サモッセ〜サモッセモッセモッセ〜・・・」 とサモサ売りが乗り込んでくるし 町の食堂 …

 第8章 The Battle Of New Delhi 2  

チョビ髭の旅行代理店での一件で慣れていたせいだろうか 話を聞くだけなら問題ないだろうということで 我々はその怪しい旅行代理店のガラス扉を押し開けた。 店内は暗く狭く いかにもいかがわしい雰囲気を醸し出している。 店の奥には木製のカウンターがあり…

  酒のつまみ 1 ― 牡蠣(広島産)ときのこのバター炒め ―

今日はこいつで一杯。 ― 牡蠣(広島産)ときのこのバター炒め ― 記念すべき第1回はこれ。 牡蠣である。 漁船をパクッたり 銛で魚を獲ったり 全裸でバイクを乗り回したりと 広島人のエネルギーの80パーセントは この牡蠣から摂取される。 海のミルクと呼ば…

  第7章 The Battle Of New Delhi  

ネルシャツ、ネルシャツ、タンクトップ、Tシャツ、ポロシャツ・・・ ぐるりと見回せば 計5人のインド人に囲まれている俺とM上。 特にタンクトップの男は 趣味『ケンカ』と言わんばかりにごつい。 マリファナのおかげで すっかり上機嫌な彼らは 口々に「5…

  NAF内での会話 その2

The NAF in the SweLL 先日の会話内容。 「こないだ風邪ひいて病院行ったんよ〜。」 会話の始まりはやはりこの男 Gt/Voりょうすけである。 そりゃ年中タンクトップかTシャツでうろうろしてれば 風邪をひいて当然である。 「なんかいきなり熱が出て部屋…

  第6章 IN DELHI 2 

おかしい・・・。 どのリクシャーに乗っても ここに連れて来られてしまう。 チョビ髭オヤジの旅行代理店から 歩いて大きな通りに出る。 リクシャーを拾う。 メインバザールへ行きたい旨を伝える。 リクシャーに乗る。 走り出す。 止まると・・・ 「オカエリ…

Rage Against the Machine

先日Rage Against the Machineの日本公演を見に 幕張メッセに行ってきた。 Guerrilla Radio から始まり アンコールの Killing In The Name で幕を降ろした彼らのステージは 実に圧倒的であった。 オールスタンディングで 真ん中よりやや前の方に位置取っては…

  第5章 IN DELHI 

客引きという仕事を立派にやり遂げて 颯爽と去っていくインド人2人を乗せた普通乗用車。 どこだ?此処は。 あきらかにメインバザールではない。 ひととおり辺りを見回し M上と目を合わせた後 正面に顔を向けると 怪しい旅行代理店と チョビ髭。 「コンニー…

チャイ2008

インドと言えばチャイ。 そして冬と言えばチャイだろう。 夏でも作ってるけどね。 8年前にインドに行ったとき チャイ売りは 「チャーーーイ゛チャイ゛チャイ゛・・・ チャーーーイ゛チャイ゛チャイ゛チャイ゛・・・。」 と連呼するだけだったが こないだ行…

  第4章 HELLO ! MY FRIEND

朝が来た・・・らしい。 到着ロビーに差し込む緩やかな朝の光と 徐々に増え始めたロビーを訪れる人々のざわめきで 我々は目を覚ました。 チャイナエアラインのブランケットを以ってしても 空港のベンチでぐっすり眠れるはずもなく 体の節々が痛い。 ブランケ…

  第3章 IN DELHI AGAIN  

今回選んだ航空会社は チャイナエアライン。 成田を夕方出発した飛行機は 陽が落ちきった頃 台北に到着した。 ここでデリー行きの飛行機に乗り換える。 乗り換え待ちはわずか2時間ほど。 機内サービスはマレーシア航空やシンガポール航空ほどではないが 前…

TATA社

インド好きなら 名前ぐらい聞いたことがあるであろうTATA社。 自動車、鉄鋼、電力、紅茶とやりたい放題の インド最大級の財閥である。 町中にもTATA社の塗装が剥がれ落ちたバスが 溢れている。 そのタタ社がこのたび 世界最安値の小型車「ナノ」を発…

  第2章 The Fantastic Plastic Box

新宿駅を出発した成田エクスプレス。 鈍行で向かった前回とは異なり 成田に向かって飛ばしに飛ばす 全席指定のこの電車は まさに快適そのものである。 その快適さは M上の機嫌を直すのに充分であった。 さてひとまず出発の時間には何とか間に合いそうだが …