2011-01-01から1年間の記事一覧

  第34章 ホーリー・イヴ

おかしい・・・。 静かだ。 町が全然騒がしくない。 今日はホーリーイヴのはずだ。 そして明日はホーリー。 この日ばかりはカーストも貧富も関係無く インド中で人々が色水や色粉をぶつけ合う インドで最もファニーでエキサイティングなフェスティバル。 今…

  第33章 ラヴ&ライフ

バックパッカーの聖地と呼ばれる場所がある。 ネパールのポカラ かつてのカオサンロード カッパドキア、フンザ、アンティグア、大理 そしてインドでは西のゴアと 東のプリー。 聖地の条件、ないし特徴として 物価が安く、飯が美味く、 願わくば風光明媚で観…

  第32章 海とオムライス

海へ向かう列車の終着駅。 プリーという町はそんな印象だった。 町というより漁村といったほうが良いかもしれない。 駅前を離れ歩き出すと 本当にのんびり穏やかな町だという印象を受ける。 自転車が多い。 サイクルリキシャーも多い。 オートリクシャーも少…

  インド旅行記第4部のここまでのあらすじ ― 後編 ―

【インド旅行記第4部ここまでのあらすじ ― 後編 ―】 コヴァーラムは素晴らしいビーチだった。 オフホワイトの砂浜と 所謂エメラルドグリーンの海と 向こう側が透けそうなくらい限りなく透明に近いブルー?の空。 それらが海岸線と水平線で3分割されている…

  インド旅行記第4部のここまでのあらすじ ― 前編 ―

なんだかんだ途中で挟んだ中国旅行記に 半年もかかってしまったので インド旅行記第4部のここまでのあらすじを。 半分以上が 書き手(自分)の脳を インドに連れ戻す意図です。 【インド旅行記第4部ここまでのあらすじ ― 前編 ―】 3度目のインド旅行から …

  辛そうで辛くない でもちょっと辛い食べるカレー

桃屋のあれ? あぁ、俺あれ流行る前から食ってたからねー。 MIXIにも書いてたし。 ・・・とか今更言うと すごくシャバく悲しくなるので 別のを作ることにしました。 引越し前にある程度スパイスを使い切っておきたいのです。 最初に断っておくと 某雑誌…

 【17】 你好再見

眼が覚めたときにはもう遅かった。 午後4時。 旅の最終日。 分厚いカーテンのせいで外の様子は伺えないが もしかしたら空はもう茜色かもしれない。 本当は温泉に行こうと思っていた。 中国ひとり旅の締めとして 日帰り温泉にでも行こうと思っていた。 だが…

 【16】 蛋

列車は広州に到着した。 朝9時の手前。 初めて降り立った中国の街。 その広州に4日ぶりに戻ってきた。 短い旅だと思う。 駅舎を抜けると まだ朝だと言うのに 強烈な日差しが肌に刺さる。 南寧でも桂林でも同じ朝の日差しを浴びたのに これは広州ならではの…

 【15】 翡翠石

おとついの時点で既に浅黒かった肌に さらに磨きが掛かっている。 俺が陽朔に行っている間 目の前のこの男は 若い稲穂の鮮やかなグリーンが広がる龍勝で もう一皮、陽に焼けたのだろう。 残り1時間の桂林の夜。 上海から旅行に来たという胡散臭い中国人との…

 【14】 斜陽

バスは桂林の駅前に終着した。 太陽は駅舎に隠れるほど傾いている。 もうすぐ空は茜色に染まるのだろう。 列車の出発時刻までたっぷり4時間はある。 どこかで時間を潰そうと 大通りから派生する小路に入ったり出たりしているうちに 「BAR」と書かれた看…

 【13】 漓江

イカダの穂先が 水を切る。 下流から 上流へ。 広西チワン族自治区を南北に流れる大河、漓江(りこう)を遡る。 竹を10本まとめたイカダ。 竹の上に薄い木の板が張られ その上に座席が3席。 乗客は俺ひとり。 座席の後ろにはモーターが取り付けられており…