インド旅行記第4部のここまでのあらすじ ― 後編 ―

pau2011-03-29



インド旅行記第4部ここまでのあらすじ ― 後編 ―】


コヴァーラムは素晴らしいビーチだった。
オフホワイトの砂浜と
所謂エメラルドグリーンの海と
向こう側が透けそうなくらい限りなく透明に近いブルー?の空。
それらが海岸線と水平線で3分割されている。
時折真っ白い波が砂浜に滲み
1日が過ぎるに連れ
空は赤く
海は黄金色に染まっていく。



日が暮れればビーチ際はざわめきだし
レストランの前には揚げたばかりの魚介類が並ぶ。
バナナの葉で包んで蒸し焼いた漁れたての魚は
ビールのつまみに最高だ。



波の音が響く停電の夜に
見上げると満天の星空。


コヴァーラムは本当に素晴らしいビーチだった。
でも本当はゴアのビーチこそ最高だと思っていることは
もちろんU君とナベタクには内緒。


コヴァーラムから蒸し風呂のようなバスに乗って
辿り着いたのはトリヴァンドラム。
ホテル到着直後にカラフルな蜂との戦い。
そして連日続く水シャワーとの闘い。
夜の池越しに眺める幻想的なパドマナーバスワーミ寺院。
キャスターマイルドの在庫が心細くなってきたので
徐々にインドタバコに切り替え。



列車に乗ってバンガロールへ。
今回も列車を乗り換えるための経由地。
つまらない街だとか
ただの通過点だとか罵りつつも
なんだかんだ3度目のバンガロール


昼に発熱したため木陰で休む。


科学博物館の前のオブジェを写真に収めたら
その写真のオブジェの向こう
小さく気を付けをした
はにかみ顔の少年も写っていた。



到着したその日の夜にバンガロールを発つ。
あっという間に終わるバンガロール滞在。
こんにちわ。バンガロール
そして、さようならバンガロール
合言葉は『サモーサー!!』


『外務省
 海外安全情報
 アンドラ・プラデーシュ州
 「渡航の是非を検討してください」 』


検討した結果
次の目的地はアンドラ・プラデーシュ州のスィカンダラバード。


12時間の列車の旅が始まった。
近くの席は迷彩服を纏った軍人達。
時折こちらを向くマシンガンの銃口
座席の下に収めた金属の箱の中身が気になる。
見たい。あの箱の中身が見たい。


我々が日本人だとわかって彼らは大喜びだ。
ジャパニはグッドらしい。
チャイニーズやコリアンだと
グッドじゃないのだろうか。
銃口が気になる。


軍人達のおかげか
我々の乗った列車は
アンドラ・プラデーシュ州名物の武装山賊に襲われることも無く
無事スィカンダラバードに到着した。


スィカンダラバードからリクシャーに乗って
ハイデラバードへ。


ハイデラバードはムスリムの熱気に満ち溢れていた。
悪く言えばカオス、もしくはクレイジー


ホテル・シャダブでかつて食ったことがないほど絶品のマトン・ビルヤーニーをたいらげ



ゴールコンダ・フォートでドラクエ気分を味わう。



圧巻はチャール・ミーナール前のバザール。
これぞ混沌。これがエネルギー。



ハイデラバードは非常に面白い街だった。
常に非ず。非日常。これぞインド旅行の醍醐味とも言える街。
3度目のヴァラナシを差し置いて今回の旅のベスト・シティだ。


そんなハイデラバードで
今後の旅程のチケットを買占め
再び半日間列車に揺られ
ブバネーシュワルへ。


インド屈指のダメホテルで時間を潰し
翌日、ヒンドゥー教の聖地
そしてバックパッカーの聖地でもあるプリーへ向かう。



インド最大級の国民的祭り
ホーリーまであと・・・3日。





― 続きは本編で。 ―




ここまでの道筋
日本⇒チェンナイ⇒マドゥライ⇒ナガルコイル
カニャークマリ⇒コヴァーラム⇒トリヴァンドラム
バンガロール⇒スィカンダラバード⇒ハイデラバード
⇒ブバネーシュワル⇒プリー