南インドの歩き方


地球の歩き方」は日本が誇る旅行ガイドブックだ。
同じく著名なガイドブックのロンリープラネットより
良い意味でキャッチーだし、良い意味で読みやすい。
なんだかんだで、特に俺を含むアジア圏をうろつくプチバックパッカー
バイブル的読み物となっている気がする。


その地球の歩き方に、このたびインド編に加えて
「南」インド編が刊行された。


北インドのほうが観光スポットが纏まっており
旅はしやすい。
航空券も安いし
物価も安い。
「インドに行った!」と言うなら
ガンジス河は見るべきだし、
アンベール城、ラールキラー、タージマハルも外せない。


だが、南インドはそれらを無視してでも
行くべき価値がある。


まず、飯がうまい。
南インド米食中心だ。
小麦嫌いの俺としては
これはデカい。
やっぱ飯は米だ。
スパイスの使い方も南インドが好みだ。
より鮮烈でシンプルで、油への依存も少ない。
魚介類が多いのもうれしい。


人も優しい。
インド特有のネタになるような騙し、接触、刺激を求めるなら
やはり北インドだと思うが
落ち着いて旅をしたいなら
南インドだ。


南インドにも見所はある。


ベンガル湾アラビア海、インド洋、3つの海が交わる
聖地カニャークマリ。
えげつないほどのムスリムの混沌、ハイデラバード。
兵どもが夢のあと、ハンピ。
人の可能性にときめく、エローラ
プチリゾート、マハーバリプラム。
リアルリゾート、コヴァーラム。
町歩きの楽しい、小都市、プネー、トリヴァンドラム、マドゥライ、タンジョール。
そして、黄金の都、ゴア。アラビア海に沈む夕陽。


あぁ、また南インド行きてぇ。。。