こらとんこつばいっ!! その2 ― あのころ焼酎は庶民の味方だった ―

ビールも良いですが
九州に来たら焼酎でしょう。
なにしろ飯が焼酎にあう。
中華やソーセージやバリ島で飲むならビールでしょうが
ゴマさばやイカ刺し、ごぼう天ときたら
やはりここは焼酎なわけです。


宮崎や鹿児島の芋焼酎がやたらと手に入るせいで
大分の麦焼酎にこそ手を出していませんが
それでも博多は焼酎に溢れています。


スーパーに赤兎馬赤霧島、山ねこが普通に置いてありますし
飲み屋に行けば
三岳、村尾、くじらの綾紫などなど
鹿児島では1杯300円で飲めるくせに
東京だと1本数万円もする所謂プレミアム焼酎が
適正価格でずらりと棚に揃ってるわけです。


で、適正価格とは思えないのを飲んじゃいました。


「いやーやっぱこれは九州の
 しかもちょっとした店じゃないと飲めないですね〜。」


はぁ。


「鹿児島で飲んでもそんなに変わらないですよ。
 逆にうちのほうが安いと思います。」


ほぅ。・・・逆に?!
なぜ逆に?!


「だいたい皆さん焼酎を3、4杯飲んでから
 チャレンジしたりしますねぇ。」


ベネッセ?!
つかそれ酔っ払って判断力落ちてるだけじゃ・・・。


「しかも封切ですからねぇ。
 記念日に開けたりする人もいますねぇ。」


封切?!
夏!博多!飲み屋!思い出!?


・・・どうします?
あぁ・・・飲みますか。
そうですね。記念ですね。思い出ですね。


で、封切。
1杯3000円。
それを3人分。


グロールシュみたいな厳つい栓が付いております。
こんなん初めて見ました。
プレミア中のプレミア
森伊蔵 極上の一滴」


値段は森伊蔵の3倍。
これを頼むと通常のロックアイスではなく
わざわざスコッチのように丸い氷を削ってくれる訳さ。


つまみはヤリイカ

いや、確かにうまい。
サービスとしてチェイサーで通常の森伊蔵Amazonで1本30000円)が付いてきたので
飲み比べてみたが
やはり格が違う。


でもなぁ・・・1杯3000円かぁ。
三岳が6杯飲める。


確かに旨く
とんでもない贅沢ではありますが
「コルトンブルー」や富久長のひやおろし秋桜」、「ピルスナー・ウルケル」
を飲んだ時の感動には追っつかないわけで。


でも結局1番うまいのは
灼熱の南インドで飲む
ペプシ、10ルピー(20円)だったりする。