インド『移・食・住』 ―その1―


今回のインド旅行でも
飯は最大の楽しみのひとつ。


世界遺産や交渉や美しい景色、海、町並みも旅の楽しみだが
やはり旅の醍醐味は
移・食・住であると思う。


まずは『食]。


カニャークマリのナンダーナーという食堂で食べたミールス
ハイデラバードのシャダブで食べたマトンビリヤーニーも
もちろん最高だったが
今回はちょっとレアな食事を。



コヴァーラム・ビーチで食べた
魚のバナナの葉包み蒸し。


ビーチでは日が昇ってる間中
網を投げ網を引く男達の姿が見受けられる。
そんな漁れたての魚が
レストランの前に無造作に並ぶ。
客はその魚達のうちから自分が食いたい魚を選び
調理方法を伝える。
ガーリックで炒めてもいいし
丸焼きやチリソース、
トマトで煮込むなんてことも出来る。


「えーーっと、じゃあこのフィッシュを・・・
 こう・・・バナナのリーフで・・・
 くるっと。」


そう注文して出てきたのがこれ。
口の中に頬張ると
周りのソースのスパイスの香りと
一度焼かれた皮の香ばしい香りが広がり
ほくほくの身からジュワーっと甘みが湧き出てくる。
ソースの辛味と
漁れたての魚の甘みが絶妙で
ビールとの相性も抜群だった。



カルカッタのマックで食った
チキン・メキシカンラップ。
至って普通の味だった。
むしろ不味い。
が、胃にはやさしい。



カルカッタの中華料理屋ホンコン。
チャーハンとスブタとチンジャオロースーを注文。
この店インドに住んで3代目の店主が自ら鍋を振る
本格中華料理というのが売りだが
この3代目というのがポイント。
チャーハンこそ美味かったが
他は見事にインド色に染まっていた。


スブタの具は
チキンにパイナップル、ピーマン、
たまねぎ、にんじん、エンドウ、
ここまではまだ許せるが
さらにカリフラワー、きゅうり、トマトまで入る・・・。
チンジャオロースーは
スブタとまったく同じ具で味が違うだけ。


まさにインド中華と呼ぶべき一品であった。




美味いものも不味いものもいろいろ食ったが
初めての町に着いて
飯屋を探し
メニューから飯を選び
日に3食、今食いたいもの、その地方の特産、伝統料理などを食す。


それだけで旅は楽しい。