酒のつまみ 4 ― インド風オムレツ ―


隣町の京王ストア
青唐辛子が売ってたので思わずコイツを作っちまいました。


意外と西東京のダメスーパーでは
青唐辛子は取り扱ってないことが多く
しし唐にハラペーニョペッパーを振りかけて
それっぽい味を演出したりもしてたが
やっぱり青唐辛子はいいね!
大好きです。
日本で売ってるものは辛味も控えめで
使い勝手もいい。
(ちなみにヴァラナシで出会った
 某関西系大学生は
 調子に乗ってインドの青唐辛子を丸かじりし撃沈。)


【インド風オムレツ】
[材料]
卵2個
大葉3枚
青唐辛子1〜3本(無ければしし唐2〜4本)
トマト(小さめ)1個

油(たまねぎ油がベスト)

カイエンペッパー [パウダー]
ハラペーニョペッパー [パウダー] (省略可)

ブラックペッパー [粗挽き]
クミンシード [ホール] (省略可)


インドの露店や列車内販売で良く見かける
オムレツ。
リゾート地やちょっとこじゃれた宿の朝食などにも登場し
その安定感と安心感に
旅の疲れを癒されることもしばしば。


露店で注文するときなどは
「おい?!この卵はいったいどれだけの間
 この炎天下に晒されてたんだ?!!」
と不安になることも多いが
日本で作る分には極めて安全。
愛すべき日本の衛生環境。


まずはボウルに卵2個を溶きほぐし
小口切りにした青唐辛子
粗みじん切りにしたトマト(今回はお洒落にイタリア系トマトを使用)
みじん切りにした大葉(香草の代わりとして俺多用。ジャパニーズハーブ。)
を投入。
2、3つまみの塩で味付けし
ハラペーニョペッパー、カイエンペッパーも少々
そしてグルグルグルグルかき混ぜる。


熱したフライパンにたっぷりの油をひき
クミンシードを2、3振り
ブラックペッパーを6、7振り
香りが漂うまで熱する。
余談だが目玉『焼き』は
インドでもインドネシアでも『フライド』エッグと呼ばれるメニュー。
アンチヘルシーの理念でもう具材が泳ぐぐらいのたっぷりの油。
今回はカレー用のフライドオニオンを作るときの副産物
たまねぎ油を使用。


スパイスの香りが漂ってきたところで
ボウルの中身をフライパンに流し込む。
あとは両面焼く(揚げる)だけ。


簡単にできるうえ
ご飯のおかずに
ビールのお供に
お弁当にもう一品と様々な用途で活躍。


たまねぎ入れたり
ツナ入れたり
チーズ入れたりと
ヴァリエーションも楽しめる。


今日はもう一品
茹でたゴーヤのポン酢&鰹節和えを添えて。


合わせる酒は
もはや日本では入手不可能といわれる
幻のインドビール
キングフィッシャーストロング
・・・といきたいところだが
当然手に入らないので
デュベル。


「悪魔」という名のこのベルギービール
世界一魔性を秘めたビールとも言われ
8.6%とビールとしては格段に高いアルコール度数を誇る。
インドのスパイス群にも負けず
深く広がる芳醇なホップの香り。
まろやかできめ細かい泡に包まれ
やわらかな口当たりを保ちつつも
口の中で交錯する苦味と甘味とコク。
シャープなキレ味を持ちながら
飲んだ後もゆったりと続く余韻。
まさに魅了されたが最期。


最近、大阪道頓堀の「くいだおれ」がもっぱらの話題であるが
くいだおれ」とは
「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、江戸の飲み倒れ」
つまり「大阪の人間は食に金を掛け過ぎて財産を失う」
という日本の地域性を表した名句にちなんだ名前らしい。
このデュベルによる飲み倒れも充分にありえそうだ。
それだけの中毒性を秘めたビールである。


しかも高いんだもん・・・。


330mlで約500円・・・。




つづく