広島釣りスタイル


フナムシを餌に釣りをしていたことを
東京で話したときの周囲のどん引きっぷりは凄まじい。


遺憾である。


どうやら東京と広島では釣りのスタイルが異なるらしい。


広島でのスタイルをいくつか紹介するので
ぜひ文化の違いを受け入れて欲しいものだ。


【広島スタイルその1:餌はフナムシ


だから全然フナムシはゴキブリっぽくないっつーーの!
エビの仲間ですよ!エビの!!
冷静に考えてみよう。
絶対ゴカイやイソメのほうが気持ち悪いから!
あんなのまんまミミズじゃん。
ちなみにフナムシは上に逃げる傾向があるので
上方から狙い
逃げ道を塞ぐように手をかぶせて捕る。


セミを手づかみするのと同じ要領です。


エビ好きな魚はフナムシにくびったけ。
メバル、チヌ(クロダイ)、カサゴなどが釣れる釣れる!!


【広島スタイルその2:醤油】


釣り道具屋に行くと
餌で小エビが売られている。
この小エビ、釣りの餌になるのはもちろんだが
新鮮なので腹が減ったら食うこともできる。
俺は食ったことはないが
漁師の息子が食えると言っていたので間違いない!


彼はいつも釣りに醤油を持参していた。


【広島スタイルその3:銛】


お前の銛は俺の銛
俺の銛は俺の銛。


基本的に漁船に積んであるアイテムは
貸し出し自由らしい。(Sダカネ談)


【広島スタイルその4:2階から】


海沿いの家では夜なら2階から投げ釣りが可能。
ただし、家と海との間には
国道185号線が通っているので
深夜のトラックには要注意だ。


コツは車のライトの光が見えたら
全力で釣り糸を巻き取ること。


「ヤバイ来たでーーー!トラックじゃ!
 巻け巻けーーーーーーい!!!」


釣り針2本以上で臨めば
二重らせん構造のようにからまったアナゴが釣れる。


【広島スタイルその5:刺す】


魚の中にはすぐそこに見えるのに
なかなか餌を食ってくれない為釣れない部類もいる。


そんな時は
潔く釣り針から餌をはずし
強引に引っ掛ける!!
狙うは心臓!!


サヨリ、ボラなどがこの方法で釣れる。


アイナメを引っ掛けるのは
ベテランレベル


ワタリガニの硬い甲羅の隙間を縫って
引っ掛けたあいつは
もはや神。



このように釣りのスタイルは地方によって異なるし
人によっても様々。


どうかフナムシで釣りをしていたと言う人を
気持ち悪がらないで欲しい・・・。