インド旅行を科学する 〜俺の俺による俺のためのインド対策〜 【対:初日編】 

『空港からニューデリー市街へ』


デリーを窓口としてインドに降り立つ場合
空港からメインバザールに向かうのがベターだ。


メインバザールには割と安宿が集中しているし
鉄道駅にもコンノートプレイスと言われる新市街にも近い。
最近は爆弾テロの話も聞かない。
個人旅行ならメインバザールだ。


ただし慣れないインドで最も注意したいのが
この空港からメインバザールまでの道のりである。


空港から直接悪徳旅行代理店に連れて行かれ
そこでめちゃめちゃ高いツアーを組まされた挙句
そのツアーで行きたくも無いところを連れまわされて
インド旅行終〜〜了〜〜・・・
ってなケースも多い。
(なにせこういう店は日本人のサクラを雇っていることも多い。
 代理店の店員と話していると『今ツアーから戻ってきた』みたいな感じで現れ
 ツアーの素晴らしさとその料金のお得さを語りだすのだ。
 もちろんどう考えてもお得なツアーとは思えない。
 なにより個人旅行で来ているのに
 なんでわざわざ現地でツアーに拘束されなきゃいかんのだ。)


で、対策を。


格安航空券の場合
インドに降り立つのはほぼ確実に
深夜。
こういったトラブルを避けるために
空港内で寝て朝を待つのもテだ。
夜は判断力が鈍る。


そして移動手段は
プリペイドのタクシーか
プリペイドのリクシャーが比較的安全だろう。
どちらも空港で手配できる(はず)。
空港から市街地へはバスも運行している。
バスならまずこの手のトラブルに巻き込まれることも無い。
(混んでる場合スリには注意。)


上記の移動手段は手続きが若干面倒だったりするので
流しを捕まえる場合もあるだろう。
その場合はもちろんタクシーよりリクシャーのほうが安い。
が、どっちみち旅行代理店か全く違うホテルに連れて行かれる。
彼ら運転手の主張は
「メトロが出来たせいでメインバザールはつぶれた。
 メインバザールには行けないからとりあえずここにしろ。ノープロブレム。」
だ。
もちろんウソである。
こういったやりとりを回避できる交渉力があれば
流しのリクシャー、タクシーでも問題ないが
少ししんどい。


初インドならやはりプリペイドシャトルバスが安心だ。
プリペイドでも別の店や宿の前まで連れて行かれる場合はもちろんあるが
はっきり断れば、彼らはあきらめが早い。
組織に属しているからあまり悪さできないのだろうか。


ウラワザというほどでも無いが
次のような方法もある。


まず向こうから話しかけて来るインド人を捕まえる。
若めでいかにも胡散臭くやや格好がこじゃれている奴がいい。
乗っている車が
白タクのような普通の乗用車、もしくはワゴンであれば完璧だ。
おそらくニューデリー市街まで驚くほど安い運賃で連れて行ってくれるだろう。
冷房が効いた車にも関わらずだ。
そしてなぜかそいつは途中で自分の友達を乗せ(数的優位を保つためだろうか?)
バスより迅速に
市街地まで直行してくれる。
もとい、市街地にある旅行代理店に直行してくれる。
もちろん9割方悪徳旅行代理店だ。
そこで運賃を支払い店に入る。
これで運転手との契約は満了だ。
非常に低コストで市街地に到着できる。


さて旅行代理店に入ると
代理店の店長が流暢な日本語で話しかけてくる。
胡散臭いことこの上ない。
ふかふかの椅子に座らせてもらえ(相当稼いでいるのだろう)
しばらくするとチャイまで出てくる。
店長は新聞の切抜きを見せてくるだろう。
内容はどこの路線も列車の予約が一杯だというものだ。
そしてそれを理由に店長は高価なツアーを勧めてくる。
この頃にはチャイは程よく冷め飲みやすくなっているはずだ。
こちらが迷っているフリをしていれば
サクラの日本人が入ってきて
店長との小芝居を鑑賞できる。
おいしいチャイを飲みながらのリラックスタイムだ。
チャイを飲み干したあとは
神妙な顔でタバコを一服し
一息ついたら立ち上がり
「ごちそうさま!ありがとう!また来るわー!」
と静止の声も聞かず
さわやかに立ち去る。


お得!!


次回もこの方法で行こうと思う。


※囲まれたりすることもあるし
 チャイに睡眠薬が入っていたら終わりなので
 責任は持てません。
 ただ立派な店を構えている=足がつきやすい
 ので最悪のケースに陥る確率は低いと思われます。