インド旅行記 第9章 IN CHENNAI 3


インド2日目。


さわやかな目覚めなんて期待してはいなかったが・・・


それにしても身体が重い。


どうやら暑さ対策のため
ファンを回したまま寝たのが災いしたようだ。
2日目にして既に疲れを感じていることに
多少不安を感じながらも
昨日シャワールームで洗った洗濯物を取り込み
我々はホテルを後にする。




ホテルを出た瞬間
強烈な昼のインドが差し込んできた。


強い日差しの中で砂埃が舞う。




  牛。


あー


  牛。


あっちにも


  牛。


いるねー


  牛。


   牛。


    牛。


噂には聞いていたが
道端に普通にたくさんの野良牛がいる。
しかもやる気無さげ。
なんか不思議な光景だ。
(ここでは当たり前の光景だろうが。)
そんな牛達を横目に我々はとりあえず空港まで歩いてみることにした。


砂埃が舞う路地をしばらく歩くと大きな道路に出た。
さすがに空港に続く道はきちんと舗装されているようだ。
昨日タクシーに乗って通った道を思い出しながら空港へ向かっていると
自転車に乗った少年が我々の横を通り過ぎ
10メートル程前方で自転車を止めた。
そして笑顔で振り返りこちらをじっと見ている。
我々が近づくと
少年は再び自転車をこぎだし
また10メートル程前方で自転車を止め振り返る。
どうやらこの辺では日本人はなかなか珍しいようだ。
少年とそんなやりとりを続けているうちに空港に着いた。


水・・・、水が欲しい。


うだるような暑さで喉がカラカラだった俺は水を購入。


そしてここでも何人ものリクシャーワーラーが我々を囲む。
なんかセリ市みたいだ。


やつらが口々に叫びだし(でも叫んでる言葉は「ヘイッ!」「ノータカイッ!!」「ホテェル?!」ぐらい。)
収拾がつかなくなったので
我々は「ノーセンキュー。」を連発しなんとかその場を離れた。



しかし、ここから駅まではまだ数キロある。
さすがに歩いていくのはつらかったので
我々は日陰でだるそうにしているリクシャーワーラーに声をかけ
料金交渉をし(多少ボラれ気味)、リクシャーに乗り込んだ。


先日はいかついタクシードライバーに無理やりつれていかれたので
本日リクシャー初体験だ。





     つづく