第2章 IN PANKOUJYOU



さてインドに行くことにはなったが金がない。
なんせチケット代だけで7、8万はする。
てっとりばやく稼ぐ方法として二人で日雇いバイトをすることになった。
いくつかやった日雇いバイトの中で
ものすごしんどかったのが2つ。

ひとつは27時間交通量調査。
早朝にチバかどっかに置き去りにされて延々と車の数を数える・・・。
最初のうちこそまぁベラベラしゃべりながら楽しかったが(ガテンの歌がヘヴィローテーション)


すぐに飽きた。


・・・そして夜がやってきた。
寒い。
真冬である。
寒い。
ほっかいろを6つも持っていったのに
まったくほっかいろが温まらない。
寒い。
極寒であった。

後日、友人 M上は軽めの凍傷で熱を出す。



もうひとつは某有名パン工場での2DAYS。
1日目はまだましだったが
最悪だったのが2日目。

夕方から12時間ほぼぶっ通し。立ちっぱなし。
ベルトコンベア−を延々と流れてくる大量のチョコチップ(パン)。
それを左手で4個、右手で5個つかんで
別のベルトコンベア−に移し変える。
テンポ良く。4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、4個5個、・・・・。・・・・・。
・・・延々12時間・・・。
インドに行かずともトリップしていた。




         つづく