魅惑のインドごはーーーーん!!(マジュニア風に)

惜しくも世界3大料理の栄誉を逃した感のある
インド料理。(3大はフランス料理・中華料理・トルコ料理 らしい)


が、良くも悪くも胃にガツンと来る濃厚な油!!
様々なスパイスが織り成す香りのハーモニー!!
辛味!酸味!甘味!苦味!あとようわからん味!!
うさんくさくもあり正直でもあり
雑っぽくもあり洗練もされている。


海原雄山美味しんぼ)をして
点描派の画家、スーラの絵のようだと言わしめた
インド料理の『秩序だった混沌』は
まさにインドそのもの
非常に明確な文化なのである。


そんなインド料理を
『俺の好みのみ』で選り分けていこうと思う。
気分はひとりぐるナビ。


◆ チョウミン
安定感 ☆☆☆☆☆
インドっぽさ ☆
対:ビール ☆☆☆☆
腹壊し率 ☆☆☆


のっけからインド料理ではない。
インド旅行記本編にも登場しているとおり
インドでは中華料理に大別されているらしいが
本当に中華料理かは疑わしい。
油ギトギトの塩焼きそばという感じ。
種類もチキン、エッグ、ベジ(野菜)、シーフードと多い。
使用しているスパイスも
ブラックペッパーなど癖の少ないものが多いので
割と懐かしい味にすら思える。
ビールとの相性が抜群。
そんなにスパイシーではないので
インド料理に疲れたときには良いが
時にそのたっぷりの油が凶器と化す。


トマトスープ(インスタント)
安定感 ☆☆☆☆☆
対:夜行列車 ☆☆☆☆☆
対:レストラン ☆☆☆
安全度:☆☆☆☆


トマトには身体を冷やす作用があるらしい。
インドで多用されているのも解かる気がする。
レストランなどにも置いてあるが
やはり最高のシチュエーションは
やや肌寒い北インドの夜行列車内で。
しかも紙コップ入りのインスタントを。
インスタントゆえに抜群の安定感。
どこで飲んでも美味い。
油の使用量も少なく沸騰したお湯を使っているので
よほど賞味期限切れしてそうなクルトンが浮いていない限り
安全安心。


◆ ダール
安定感 ☆☆
爆発力 ☆☆☆☆☆
豆臭さ ☆☆☆☆
ヴァリエーション ☆☆☆☆


やっとこさちゃんとしたインド料理を。
インド産のひよこ豆、緑豆、レンズ豆などの豆類(ダール)を煮込み
各種スパイスで香り付け、味付けしたスープ、カレー。
辛さもマイルドで
豆類が持つ塩に似た味が
スパイス疲れした味覚にありがたい。
インドの味噌汁的な存在らしく
どこの食堂でも置いていたり
ターリーなどの定食に結構な割合でついてくる。
どこで食っても味が違うところや
地味だが深みや作り手のこだわりが見え隠れするところなど
実に味噌汁的である。
バンガロールのお洒落なカフェで頼んだダールなど
透き通ったスープが
スープカップなんぞに入っていて
もはやまったくの別物であった。
味も日本人、欧米人風にアレンジ。
あれマギーブイヨン使ってんじゃねぇか?


ミールス
安定感 ☆☆☆
満腹度 ☆☆☆☆☆
娯楽性 ☆☆☆☆
インドっぽさ ☆☆☆☆☆


いわゆる定食である。
北インドではターリー、南インドではミールス
大皿の上にご飯やチャパティ、ナーンなどの主食
あとは各種カレー、炒めもの、ヨーグルト(ダヒー)などのおかずが乗ってくる。
ターリーより好きなところは
まず米。米は南インドのほうが俄然美味い。
さらに皿がバナナの葉。気分も盛り上がる。
そして重要なのが小皿わけ率が低いこと。
ターリーの場合、安食堂で食っても
おかずが金属の容器に入って小分けされているが
ミールスの場合、皿がバナナの葉であるがゆえに
直接乗っけられている場合が多い。
しかも主食がご飯なので
いろんなおかずをぐちゃぐちゃ混ぜて食えるスタイル。
ラーメンやお好み焼きの具のトッピング
海鮮丼や幕の内弁当、そして各種鍋料理といった
自分で味、さらには味の順番、タイミングを選ぶ食文化に慣れ親しんだ俺にとって
様々なおかずとそのミックスが醸し出す
味のハーモニーと変化は非常におもしろい。


安食堂でも3種類ぐらいおかずがついてきて
50円前後。
しかも食い放題。
インドで初めて右手を使って食った思い出深いメニュー。
そして最初に衝撃を受けたメニュー。
だって食ってる途中に
上からどぼどぼどぼどぼ
ご飯やカレーが落とされるんだもん。
客が満腹になるまで食べさせるのがサービスという文化には敬服。


インドの安食堂で
M上が「フライドライス(チャーハン)」を注文したら
出てきたのがこいつ。




つづく