インド旅行記  第46章 Epilogue


約1か月のインド旅行を経て
我々は日本に戻ってきた。


我々があまりにインドのことを
話すもんだから
周りの人間も何人かインドへ向かったりもした。


帰国した当初は
もう多分二度とインドに行くことも無いだろうと思っていたが
M上と酒を飲むたび
話題に挙がるのは
ガンガーのこと
エローラのこと
俺だけ見れなかったタージ・マハルのこと
チェンナイの朝
ゴアに沈む夕陽
プネーの宿の天井
車窓越しに広がるインドの大地
地獄の深夜バス
リクシャーワーラー
サモーサー
チャーイ
トマトスープ
バクシーシ

下痢
ビスケットオヤジのこと
アショカのこと
バンディのこと
そしてモヌーのこと


そう、インドでの日々だった。


そういえばデリーの空港で出会った日本人女性に貸した1000ルピーは
未だに返ってきていない。


あんなに感謝されて(いたように見えて)
連絡先まで教え(もちろん連絡は無い)
連絡先も聞いて(こちらからは意地でも架けない)
いたにも関わらずだ!!


最後の最後で日本人にだまされてしまったことになる。


「いやぁ〜、最低だね。」


「普通連絡してくるっしょ?!」


「いやぁ〜もうほんとありえないね。」


「あれに比べるとインド人のだまし方なんてかわいいほうだね。」


「ああ、愛着が湧くよね。」


「なんか親近感持てるしね。」


「いやぁ〜ほんと実は良いやつらばかりだね。」


「そうだな、おもしれぇやつらばかりだったな。」



・・・・・



『会いに行くか!!やつらに!!』



思い出は・・・
いつも美しい。



初インドより4年後
我々は
再びインドへ!!