【3章〜6章編】 インドまでの道のり


パン工場でトリップしたり
凍傷寸前になるまで交通量を調査したり
インドに到着するまでも
数々の困難があった。


その長く険しい
インドまでの道のりを振り返る。


☆リュック足りない


計画性の無さと経験不足が浮き彫りだ。
俺はあのリュックひとつでどうするつもりだったのだろう。


出発時に既にパンパン。
しかも詰めに詰め込んでやっとチャックが閉まる状態。
果たして一度中身を取り出した後に
もう一度詰めることが可能か否かも定かではなかった。


結局成田でもうひとつリュックを買うはめになったのだが
出国直前のこの出費は実にばかばかしかった。


ちなみにこのバッグは現在ファミコンのカセットを入れて
押入れの奥だ。


☆寿司食い放題


俺はかっぱ巻きを大量に食うためにあの店に入ったのではない。


☆土管に入れない


機内にゲームが付いているところまでは
マレーシア航空さすがだな。という感じだったが
コントローラーの下ボタンが効かない。
土管に入れないマリオ。
このゲームの根底を覆す仕様だ。
しかもBボタンも効きづらく
ファイヤーボールが2発に1発は不発に終わる。
その為カメに何度も不覚をとる始末。
ステージクリアは困難を極めた。


ちなみに作中で俺がタイのビールか?と勘違いしている
タイガービールはシンガポールのビールらしい。
マレーシアはイスラム教の信仰が盛んなため
国産のビールがほとんど無いんだそうだ。


☆ベンチで寝る


夜到着するのは分かっていた。
着いた時に考えればいいや
と無計画に出国。
到着時調べたところによると
空港からクアラルンプールの市街地まで
日本円で約3000円らしい。


ケチった。


そして空港のベンチで寝る羽目に。


朝、空港の英語のアナウンスで目が覚めたときの
非現実感といったら無かった。


スーパーサイズミー


あれほど大量のマックフライポテトに遭遇したことはかつて無い。


☆いつまでも待つわ


初海外でインドに行くこと自体が
誤算といえば誤算。
そしてそのインドでは誤算だらけ。
しかしこの旅行最大の誤算といえば
19時間のトランジット(乗り換え)待ちを
甘く見ていた点だ。


もはや軟禁である。


夜、市街地までのタクシー代をケチったおかげで
昼から今更・・・という思いも手伝い
我々は19時間クアラルンプールの空港の中で過ごした。
ただ待つ
それがこんなにきついとは思わなかった。


エスカレーターはあの空港最大のアトラクションである。


今でも俺はそう思っている。