Sダカネ少年とウサギのアイランド 番外編


※この物語はフィクションでありSダカネ少年は架空の人物です。

 The NAF in the SweLLのVocal&Guitar 定兼 良輔 氏とは一切関係ありません。


Sダカネ少年は5歳のころウサギを飼っていた。
しかしウサギの繁殖力というのはすさまじい。
2匹が5匹になり5匹が12匹になり・・・。
あっという間にSダカネ家でウサギは繁殖し
ついには飼いきれなくなってしまった。


そこでやむなくSダカネ少年は祖父にボートを出してもらい
飼いきれなくなったウサギ達を
瀬戸内海に浮かぶE島に離したのだった。


それから8年後
Sダカネ少年は偶然そのE島に漂流する。(Sダカネ少年とウサギのアイランド参照)
Sダカネ少年が「ウサギの島じゃぁ!!」と叫んだその島こそ
5歳のころSダカネ少年がウサギを離したE島だったのだ。


昔飼っていたウサギの子孫との
偶然の再会。
人と人との出会いは
時に運命的である。


・・・いやウサギやけどね。


中学生時代に漂流した島が
自分が幼少の頃ウサギを離したE島だったと知ったのが
Sダカネ25歳のころ。


さらにその1年後
Sダカネは新たな事実を知ることになる。


Sダカネが友人のS満の家に遊びに行ったときだった。
ひょんなことから
漁師であるS満の祖父と
E島の話になる。


「E島って知っとりますか?」


「おお、知っとる知っとる。漁場が近いけんのぉ。」


「あそこウサギがいっぱいおりますよね〜。」


「そうじゃそうじゃ!最近妙にウサギが増えてのぉ。」


「最近??」


「そうじゃ。20年前にはおらんかったはずなんじゃけどのぉ・・・。
 ここ10年でいきなり増えて
 最近はウサギばっかりじゃ!!」



・・・わずか5歳で
島の生態系を破壊したSダカネ少年。


ウサギの繁殖力はすさまじい。




― Sダカネ少年とウサギのアイランド 番外編 ―
          『完』