chapter11 インドネシア雨季のすゝめ

1度目の『ジャワ島横断⇒神様の宝石でできた島・バリ島へ。現地予算10000円旅行』のときも
2度目の『バリ島限定まさかの日本でホテル予約済み、Kサカベの「おれスーペリアクラスしか泊まらないよ。」発言からスタート、贅沢卒業旅行。』
の際も
インドネシアは雨季だった。


当時、俺にとって雨季のイメージは良いものではなかった。
町中が水浸し、下水の逆流、牛の糞の暴走、まだまだコレラ菌健在!!
といったインドの某都市のイメージがあったからだ。
インド旅行記に登場のM上の兄貴の友人は
カルカッタで数週間、宿の天井とむなしく回るファンを眺めて過ごしたらしい。


だがインドネシアの雨季はノープロブレムだ。
むしろ良い。


雨季はフルーツが美味い。
そして海産物が美味い!!
これ食用か?!というような熱帯魚っぽい魚が美味い!
着色料で着色したんじゃないかというようなマイルドな色の貝が美味い!
どこまで値切れるかがポイントの現地ではかなり高級品のロブスターが美味い!


その蒸し暑さが
ビンタン、バリハイといったビールをさらに美味くする。
ちょっと酔っ払った頃に飲むアラックというココナッツ等を原料にした地酒も最高だ。


また観光にもほとんど悪影響を与えない。
雨季といっても1日中ジトジトと雨が降っているわけではなく
朝、夕にスコールがざっと降るぐらいだ。
昼間はだいたいカラッと晴れる。
このスコールというのが意外と良い。
屋根に打ち付ける大粒の雨のリズムはなかなか爽快だし
その大粒の雨と夕暮れのインドネシアとのコントラストは絶妙だ。


スコールが降った後の夕暮れ時は
地上の熱が良い具合に抜け
思わず夕涼みの散歩に行きたくなる。
この頃には近所の集会所のようなところから
ガムランの調べが聞こえ出し
その集会所の向かいあたりにある食堂で
漏れてくる音を拾いながら
ゆったりとビールとディナーだ。


インドネシアの雨季は良い。


問題はこないだ
ガルーダインドネシアの航空機が落ちたことやね・・・。