2011-10-31から1日間の記事一覧

  第44章 それでも列車は走る

ハウラー橋を渡るとき タクシーの窓からカルカッタの街並みが見えた。 河の向こうに浮かぶ街並み。 薄闇のなか ぽつぽつと橙色の明かりが灯っている。 妙に感傷的な気分になる。 タクシーに乗っているからだろうか。 タクシーは駅に向かい、駅からは列車が出…