NAF内での会話 その1

The NAF in the SweLL
先日の会話内容。


「こないだ死にかけたけんねぇ〜!!」


会話の始まりはやはりこの男
りょうすけである。


まったくこの男は年に何回死にかけるのだろう・・・。


「あれ、言ってなかったっけ?
 こないだ密林に突っ込んだんよ。」


密林?!


「夜中に車で森ん中走っとって
 途中までは順調だったんじゃけど
 途中で道がなくなったんよ。」


「今日はここまでか〜、思うて
 引き返そうとバックしとったら
 いきなりガコッ!!って後輪が崖にはまってねぇ。」


「あ、崖言うても
 5メートルくらいのもんやけどね。」


5メートルは充分危険だ。


「なんぼアクセル踏んでも前にも後にも進まんけん
 ちょっと外出てみようか・・・って
 ドア開けて外出た瞬間・・・」


「ゴアッシャーーーーン!!!
 って俺の隣で車が崖に落ちてしもうて
 ぶちシャレにならーーーん!!みたいな。」


確かに。


「いやぁちょうど外出たときで
 ラッキーじゃったわい。
 あれ中におったら死んどったかもしれんしねぇ。」


随分前向きな見解だな・・・。


「助け呼ぼうにもケイタイ圏外やし
 仕方ないけんそこら辺にある木と石と腕力使って
 どうにか車をひっくり返そうとしようたんよ。
 テコの原理言うてねぇ・・・」


テコの原理でヒトはワンボックスカーをひっくり返せるのか?!!


「そうやってわしが一生懸命車動かしよったら
 いきなり後の茂みが
 ガサッ!って言ってねぇ・・・」


「な、なんじゃい?!
 そういえばここらへんは木をなぎ倒すくらい
 でかいイノシシが出るって聞いたことがあるわ!
 そんなん出てきたらわしの車が木っ端微塵じゃぁ!!?
 って思うとったらね・・・。」


「そしたら鹿が出てきたんよ。」


「なんじゃ、鹿か・・・。
 って一瞬安心したんじゃけど
 あれ?2匹・・・3匹・・・4匹、5匹、6匹・・・
 うわぁーー!!鹿がぶちいっぱい来たーーー!!!」


「それでとにかく逃げよう思うて
 後ずさりしたら
 後のほうにでかい水溜りがあってね
 チラッと水面のとこ見たら
 なんかちっちゃい目みたいなんがいっぱい
 こっちを見とるんよ!」


「え?!なになに?!!
 なんじゃい?!!
 って思うて覗き込んでみたらね・・・」
 

「エ、エビじゃぁ〜
 エビがぶちいっぱいおるーーーーー!!!!」


「ほいでからそのエビが・・・」


『いやいや、エビはまぁどうでもいいんじゃけど
 なんでまた密林に行ったん??
 しかも夜中に?』
それは俺にとってこの話の冒頭から気になっていた
最大の疑問であった。



「えっ?
 探検。」



探検?!!
27歳にもなって探検?!!!





― つづく ―