第30章 IN AGRA 4
この日の夕食は、バンディの提案で
我々・日本人女性2人・年上日本人・ブ○ーム、そしてバンディとバンディの友達の計8人が勢ぞろいすることになった。
場所は宿の屋上にあるレストラン。
レストランといってもテーブルとイス、そして裸電球があるだけ。
壁や窓があるわけではなく、まさにただの屋上だが。
ただ、ここからはタージ・マハルが非常に良く見える。
我々日本人達が先に集まって飯を食べていると
後からバンディ達がふらふらしながらやってきた。
右手にはなにやら液体が入ったペットボトル。
大げさにゲラゲラ笑いながら
「ウィー アー ドランク!!」
と叫んではいるが
彼らはムスリム(イスラム教徒)だ。
おそらくペットボトルの中身はただの水だろう。
しかし、酔っ払ってないにしてはやけにテンションが高い。
最初からハイテンションなバンディ達だったが
5分もするとバンディの友達がさらに大暴走!
「よく聞け!!
おまえら日本人のチ○コは小さい!!しかし!!俺達インド人のチ○コはヴェリヴェリビッグだ!!!
そしてストロングだ!!!
なぜなら俺達インド人はこの暑い国で育ち、辛いものをいっぱい食ってるからだ!!
俺のチ○コはタージ・マハルだー!!!」
言ってることの意味がまったくもって解らないが
その後も日本人6人の前で下ネタを連発するバンディの友達。
しばらくは盛り上がっていた(おもにバンディの友達が)が
そのうち日本人の女の子2人組は先に部屋に戻って行った。
宿の屋上から日本人の女の子達がいなくなると
バンディの友達はふいにテーブルの上に駆け上った。
そしておもむろにズボンのチャックを下ろしだす。
「おい、おまえら良く見ろーっ!!
これが俺のチ○コだー!!
さっきの話は全部ウソだ!!
ノット ビッグ!!ノット タージ・マハル!!!ヴェリヴェリスモールだー!!!ハッハッハッハッ・・・!!」
もうバンディですら止められない。
「スモール・タージ!!フォーーーーゥ!!!」
アグラーの夜にチ○コ丸出しで大暴れのインド人。
そのうち夜が更けてゆき
バンディの友達のステージもひとまず終了。
年上日本人とブ○ーム、そして我々はそれぞれ自分達の部屋に戻ることにする。
しかし、この時点で俺の意識は朦朧としていた。
バンディの友達のテンションに押しつぶされたわけでもなく
さっき食った夕食のマトン・ビルヤーニがくそまずかったせいでもない。
プネーからおよそ10日強、ごまかし続けた体調がついに・・・。
つづく